イチゴヤ78%のいちごになるまで

親苗育苗
栄養の詰まった専用の培土に親苗を植えます。太陽の光をたくさん与えます。培土にたっぷり水をあげます。葉や茎の状況をみて、液肥与えて親苗を大きく育てます。株間が混みあうと病気や生育を阻害されるので葉かきを行います。
子苗育苗
5月頃になると親株からランナーという蔓が伸びてきます。 その先から小さな子苗が生まれます。子苗からまたランナーが伸びて子苗が生まれます。それを繰り返し次々に子苗が生まれていきます。子苗を専用土の入ったトレイもしくは黒ポリポットに根の部分を当てピンで留めて行きます。子苗の活着を待ちます。

社長
ランナーは人間で言うところのへその緒です。子苗は親株からランナーを伝って栄養をもらってすくすくと育ちます。 苗の葉や茎の健康状態はどうか、病気は見られないか、虫に喰われていないか、水は足りてるか?などなど。毎日チェックしながら育てていきます。まるで自分の子供みたいに。
だから苗が病気 にかかってしまい、やむ終えず廃棄しなくちゃならない時はすごい悲しいです。人間はあくまで苗の成長を助けるだけです。


社長
ランナー切り
7月下旬頃子苗を親苗から切り離します。置き肥をポットに添えます。高温や多湿にならない様、育苗ハウス内の空気の循環を行います。気温も高い為、毎日少量多潅水を行います。                          
花芽分化
子苗から花を出させる状態、いわゆる花芽分化に向けて夜温の低下と窒素肥料を減らす事により花芽分化へと変体していきます。花芽検鏡を行い花芽分化が済んでいるのを確認し、すでに施肥、土壌消毒、畝立ての済んでいる圃場へ子苗を定植します。
定植
畝の上へ千鳥で苗を植えていきます。 圃場への活着を速やかに促す為、定植後約1か月程度は毎日潅水します。この時期に苗を大きくする事が後のいちごの実のでき方に大きく影響します。
社長
ミツバチによる受粉
晩秋の候、苗々に頂果房が顔を出します。そしてしばらくすると花が咲き始めます。 花が圃場に溢れ始めた頃、ミツバチさんの出番です。たくさんの花に人間の手でひとつひとつ授粉させるのは大変。そこでミツバチさんに花から花へ訪問してもらい、くるくるくると花粉の上を回って受粉の手助けをしてもらいます。 形の良いいちごができあがります。
社長
初霜が下りる頃、圃場のあちらこちらに綺麗ないちごができ始めます。

社長